ゆるふわクオンツの日常

2020-01-01から1年間の記事一覧

正則化でノイズの影響を減らすしくみ

ノイズの影響が大きいデータを扱う際(以下のmediumなど)は、 正則化などで対応することが多いと思いますが、 具体的にどういうロジックでノイズの影響を緩和しているのかを、 Ridgeを題材に確認したいと思います。 medium.com Ridge回帰 確率ベクトルの標…

確率変数を関数として線形回帰するお話

よくある統計の本などでは、最小二乗法や最尤法などの標本での議論かと思いますが、 一風変わった見方で取り組んでいる本を見かけましたので備忘メモしてみました。 ま、得られる結果はごくごく普通のことなのですが笑、 関数空間っぽさがあってよかったです…

Pythonとseleniumでスクレイピング必勝講座書いてたら(察し

注意:この記事で取り扱っているスクレイピング先のサイトの仕様が変わってました。記事で紹介している手法は汎用的なものなので、皆さん他のサイトで工夫して使っていただけると幸いです 今回はseleniumを使ったwebクローリング&スクレイピングの記事になり…

破産確定!コンプガチャって確率的に何回ガチャる必要があるのか知ってますか?

さて、今日はコンプガチャにまつわる確率について書いていきたいと思います。

ボラよりも分布の歪みが大切になる場面~positive skew, St. Petersburg paradox~

dw-dw-dt.hatenablog.com 以前こちらの記事で、何回も繰り返されるゲームでは 一回当たりの期待値だけじゃなくって、分散も考えて 投資をすることで、実現するリターン面で良いですよね、 って記事を書いたのですが、その続きになります。

クロスバリデーションとすると汎化性能が良くなる仕組み覚書

データ分析をする際は、交差検証(クロスバリデーション)してパラメータを決めることが多いと思います。 クロスバリデーションすることでテストデータでの精度が上がる傾向があるのは経験的にも感覚的にもなんとなくわかるのですが、 それがどういう原理に…

リスクが減るとリターンが低くなると錯覚していませんか?~算術平均と幾何平均の違い,積分と極限の順序交換~

分散投資をするとリスクが減ってそれに伴ってリターンも減る というのはよく知られています。 が!実は少し視点を変えてみると、リターンも増えるよね。 という話を書いていきたいと思います。

ファイナンスで出てくる確率過程の計算

これって計算できったけ? って悩まないようにとりあえずまとめていきます(主に停止時刻系) 今後も継続的に加筆していく予定です.

ポートフォリオ問題をHJB方程式で解いてみる

さて今回は、細かいところはすっ飛ばして、 最適制御についてやっていきたいと思います。 (無限期間の典型的なやつについてです。)

マリアバン解析トレーニング

さて、今回はMalliavin Calculusの計算練習をしてみたいと思います! 細かな数学的な背景はさておき、くらいの軽いノリ(時刻s時点のブラウン運動をちょびっと変化させた的な)で始めていきたいと思います。

トレンド定常過程と単位根過程の違いをしっかりとは理解していなかったお話

トレンド定常過程と単位根過程というのは、 ともに線形なトレンドを有する確率過程ですが、 特に予測の観点では、分散が増大していくかどうかが大きく異なっており、 どちらの過程なのかの判断はとても大切です。 今回はその定義、正確ですか?ってお話

ブラウン運動のpathはωひとつでは定まらないという事実

昔、数学の先生が 「確率過程はωを一つとってきてもパスは一本には定まらない。 一本もどきで定まる。」 って言ってて!!!ってなったことがありました。 今回はそれがどういうことなのかというお話です。